水中カメラマン中村卓哉の海フォトギャラリー

Breath

「呼吸」。それは全ての生命の存続に欠かせない命の源。
私達は一生のうちに何度呼吸を繰り返すのだろう。

海の中ではひとつひとつの呼吸がボコボコという音とともに泡となり、手で触れると細かく砕け散る。
息をしている事を視覚と聴覚と触覚で感じる唯一の場所が水中である。

 呼吸に必要な酸素が最初に生成されたのは、およそ35億年前に誕生したシアノバクテリアと呼ばれる海中に生息する藻類の光合成によるものだと言われている。その後、巨大なエネルギーを費やす呼吸動物の進化発展と人類の誕生に合わせ、酸素供給源となる藻類も姿を変え森の草木や海のサンゴ礁へと姿を変えていった。しかし地球の酸素濃度は年々減ってきていると言われている。開発や地球温暖化による森林やサンゴの破壊は、地球の寿命を確実に縮めているのだ。

 近年、世界中の海の中でサンゴの衰退と共に、再びシアノバクテリアが大量繁殖している。これが何を意味しているのか・・・。原始への回帰を求める地球が発するメッセージなのかもしれない。

呼吸するアオウミガメ。
およそ10分に一度水面に顔を出し口一杯新鮮な空気を取り込む。   
撮影地:沖縄県渡嘉敷島  

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   海の王者

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水面から見上げた屋久杉

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エンジェルケア(死化粧)

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